医師が語るニセの薄毛対策の発毛治療に騙されないための2つの注意点

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あらなみクリニック院長(慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師)でありAGAに関する書籍の著者でいらっしゃる荒浪先生にAGA・薄毛・若ハゲに関するお話をお伺いしました。

筆者紹介山さん大手エステチェーン2社にて店舗開発の責任者として200店舗以上の出店業務を担当。美容業界専門行政書士・AJESTHE美肌エキスパート(日本エステティック協会)小池現役看護師 自分の体に強いコンプレックスを感じ、各種二重整形を始め様々な整形術・ダイエットを行った経験を持つ

薄毛対策のニセの発毛治療には騙されないための注意点

私自身、発毛サロンでの怪しい施術のために、大枚を払わされてしまいました。にもかかわらず、視力回復機器で、またしてもだまされてしまいました。一度、痛い目に合っているのに、また同じような失敗をするのはなぜでしょう?作られたビフォーアフターの写真や、ねつ造された体験談に騙されないための注意点をまとめてみました。

まず疑ってかかったほうがいいのは、

①最初に長期契約させて、大金を払う場合

途中で効果がないとわかっても、返金もしてもらえません。本当に、自信をもって施術をしているのなら、長期契約で縛らなくても、患者さんは自ら来られます。自信があれば、1回ずつの支払いを可にするでしょう。どうしても契約するなら、短期コースを選ぶべきです。

当院には、他のサロンや医院で、大金を費やしたのに、結果が出なかったという方が来られます。「あんなことなら、車1台買ったほうがましだった」という患者さんの嘆きは切実です。

TVやラジオをつければ、「ほんとに効きます」「今度こそほんとうだ」と言い立てる怪しげな育毛剤、養毛剤のCMが必ず流れています。つい、宣伝惹句に気持ちが動かされます。また、セミナーや講演、さらにはTVやラジオ番組で、いい加減な話をする専門家やカウンセラーと称する人たちがいます。

日本皮膚科学会が、「効果のある発毛方法」を発表している

こういう状況を危惧した日本皮膚科学会が、「効果のある発毛方法」を取りまとめました。皮膚科医として、今の状況を看過できなかったのです。ぜひ、それを読んでみてください。お金を失う、ドブに捨てるのも腹立たしいですが、不適切な方法で、髪の毛だけを失うだけじゃなく、寿命まで短くしかねません。くれぐれもご注意してください。

私も、長年、発毛治療という臨床に携わってきた皮膚科医として、今の状況を憂えています。そして、薄毛に悩む人たちが、治療法を選択するときの一助となるよう、本書をまとめました。今、私が行っている方法は、現時点での最新の方法です。自院の宣伝のためでは決してありません。どうか賢明な選択をして、喜ばしい結果を手に入れてください。

②ホームページで料金を明示している施設を選ぶ

世の中には、発毛を謳うサロン、クリニックはたくさんあります。それらのHPを見られたことがありますか?きちんと、内服薬や施術の料金が明記されているものから、「お試しキャンペーン」などの目をひく料金の記載のみで、あとは「詳しくはカウンセリングで」のボタンがついているだけというところも多々あります。

60万円を払ったにもかかわらず、なんら効果の出なかった、私が行ったサロンも、「お試し無料」「カウンセリング無料」のみの記載でした。そんなサロンに行って、個室でカウンセリングを受けたら、向こうの思うつぼです。実際、カウンセラーの話術や、話す内容に呑まれ、まんまと60万円の契約をしてしまったことは、何度も書きました。

発毛に限らず、美容外科のキャンペーン価格に釣られて行ってみたら、最終的にキャンペーン価格の10倍近くを払ったというのはよく聞く話です。道路わきで「カニ1匹1000円」と看板を出して売っている業者と同じです。こういうやり方は、広告業界では当たり前といえば当たり前なのかもしれません。

先ほどの私の例でも、もしHPに金額が明記されていたら、あれほどまんまとは引っかからなかったでしょう。自己防衛のためには、やはり、HP上に、きちんと誠実に、価格が明示されているところを選ぶべきでしょう。

薄毛治療には、施術材料、人件費等、絶対かかる原価というものがあり、これ以上は絶対安くはならないというラインがあります。それは仕方ないことです。医院の方も、あまり高い値段を表示すれば、誰も来ないかもしれないという心配があるのかもしれません。しかし、患者さんの立場になれば、金額が明示されていないというのは不安です。

HP上に実際にかかる料金が明記してあるクリニックやサロンを選びましょう。そして、「お試し無料」「キャンペーン中」「驚きの効果」などの宣伝文句に騙されないことも大切です、そのためには、トータルな価格や、追加料金の有無、途中解約の可、不可を電話やメールで確かめましょう。それには答えられないというクリニックなら、やめた方が賢明です。

薄毛対策には結局何が効果的なの?

①シャンプーをやめる

端的に言うと薄毛が気になりだしたら、まずシャンプーを見直すことです。抜け毛を予防するため、シャンプーを止めて、湯シャンにする。それが無理なら、頭皮に害があるものを止めて、負担のかからないいいシャンプーに変えたり、水道水の塩素を除去するシャワーヘッドに取り換えます。抜け毛が減ると、結果的には増毛することと同じです。

②ミノキシジルはら発毛する

相対的増毛ではなく、もっと積極的、実質的な増毛をお考えなら、ミノキシジルの服用に効果があります。しかし、副作用リスクがありますから、信頼できる医院で、低用量のミノキシジルと漢方生薬など効果があるけれど、副作用の心配のないものを合わせて処方してもらいましょう。当院では、発毛効果のある漢方生薬を組み合わせています。

とはいえ、ミノキシジルの長期連続服用は避けた方がいいです。加齢とともに、心臓も弱くなってきていますので、心臓への負担が大きいミノキシジルは、発毛した時点でやめましょう。その後は、ヒビスカルに変えるのも一つの方法です。その方法で、結果を出している方もおられます。

③ハーグ療法またはヘアフィラー療法

もっと確実な方法で取り組みたいと思ってらっしゃる方で、ある程度まとまったお金をご用意できるなら、ヘアフィラー療法を越える方法はないといえます。基本的には4回程度で終了しますが、状態に応じて、半年か1年ごとの追加注入をしていただいています。

前述しましたように、現在、医院で使われているヘアフィラー(DR/CYJ)は、全国共通の1種類だけです。ですから、価格は、医院次第ということになります。同様に、正規品のミノキシジルなら、効果は同一です。いずれも、薬自体の効果は同じなのですが、ハーグやヘアフィラーの場合施術技術によって大きく結果の差が出ますので、発毛の実績が多くある病院を選んだほうがいいかと思います。