AGAや薄毛に悩む人はシャンプーをどうすべきか医師が徹底解説!

あらなみクリニック院長(慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師)でありAGAに関する書籍の著者でいらっしゃる荒浪先生にAGA・薄毛・若ハゲに関するお話をお伺いしました。

AGAの薄毛治療に本当にシャンプーは効くのか

頭皮に湿疹等のトラブルがある場合、シャンプーからせっけんに替えるだけで、症状が改善したという症例が多々あります。シャンプー自体に問題があり、いろいろなトラブルを引き起こしていたと考えられます。

がん患者さんの事例

がん患者さんのこういう例があります。抗がん剤の使用を、漢方薬に替えたら、人間の体が本来持っている免疫力がよみがえり、がんが消滅したというのです。稀でラッキーな例かもしれません。

肺がん患者が、抗がん剤のせいで、肝臓を悪くし、抗がん剤をやめて免疫力アップのための漢方薬にしたら、がんが消えたということも実際にありました。※がんの場合、生死にかかわることなので、安易に自己判断で治療を変えたりせず慎重に判断しましょう。

がんでさえ、こういうことが起こることがありうるのです。薄毛予防にいいだろうと思ってやっていることがかえってよくないということもあるのです。市販のシャンプーは、実は、頭皮に良くないかもしれないのです。

AGAの薄毛の予防:シャンプーが頭皮に良くないと考えられる理由

その理由はこうです。安価な大量生産のシャンプーは、いかに安くするかという市場原理を優先し、髪を守るという本来の目的以外の有害な化学物質がたくさん配合されているからです。

頭皮にトラブルを抱えている人は、トラブルを引き起こすかもしれないシャンプーを使うより、思い切ってシャンプーを使わず、お湯だけで洗う「湯シャン」を考えてみるのもいいかもしれません。私は、漢方配合のシャンプーを作っていますが、これで症状が改善するだけでなく、髪の毛が生えてきたという方もたくさんおられます。

私が考えた漢方入りシャンプーを発毛効果があると宣伝したいわけではありません。化学成分を含むシャンプーを止めた効果で、毛が生えてきたということを言いたいのです。有害物質を含むシャンプーを使い続ける限り、髪の毛はどんどん抜けてしまいます。

AGAの薄毛の予防:シャンプーの影響は大きい

化学成分の入っていない、良質のシャンプーを使ってみると、その気持ちよさをすぐに実感できると思います。化学物質感というのでしょうか、ヌルヌルした感じが全然しません。しかし、残念ながら、シャンプーというのは、どうしても余計な成分を入れざるを得ない側面もあるようです。

シャンプーなんてすぐ洗い流すものだし、どんなものでもいいや、と思っていませんか?たまに銭湯や温泉に備え付けのシャンプーを使うと、髪の毛がごわごわしますよね。「十分洗い流してください」と書いてありますが、流す、流し足りないに関係なく、良質でないシャンプーは、髪の毛をぱさぱさ、ごわごわにするものなんです。

逆に、いいシャンプーだと、シャンプーだけで、リンスやコンディショナーが本来、必要ないんです。いいシャンプーを使うと、自然と髪の毛がサラサラになります。シャンプーは洗い流すものであり、十分すすいだつもりでも、シャンプーの成分は、髪の毛や頭皮に残ってしまうんでしょう。

AGAの薄毛の予防:温泉備え付けのシャンプーはあまり良くない

先ほども書いたように、温泉備え付けのシャンプーで洗うと、洗っている最中もなんだかヌルヌル気持ちが悪いものです。いいシャンプーなら、洗っている最中も快適です。それは、ミントやメントールなどでごまかした爽快感ではない、自然な気持ちよさです。もちろん、洗い上がりの感覚も、最高です。ぜひ、本物の気持ちよさを味わってみてください。

シャンプーに関しては、「泡立ち」も重要な要素の一つです。泡立ちがよいと、なんだかきれいになった感じがします。しかし、泡立ちをよくするための成分は、実は、髪の毛にとっては、有害な成分であることが多いです。

宣伝のようになってしまい恐縮ですが、私が作ったシャンプーは、泡立ちをよくする化学成分は入っていないので、確かに泡立ちはよくないです。でも、どんな市販のシャンプーより、洗っている最中の心地よさ、洗った後の気持ちよさは保証します。

AGAの薄毛の予防:育毛シャンプーの誇大広告に注意

最後にもう一点、市販されている「育毛シャンプー」の誇大広告に惑わされないでくださいね。たしかに、「きっと生える」「実感できる発毛力」などと言われると、心が動きますが。マウスの実験で血流がよくなったとしても、人間にどのくらい有効かは、わかりません。

その成分も、注射や服用といった直接的な場合と、シャンプーのように、すぐ洗い流す場合とでは、効果も同じではないですし、それぞれのシャンプーにどのぐらいの量の成分が入っているか、それも関係してきます。だから、その効用については、うのみにしないでください。

個人的には湯シャンをお勧めします

先ほども書きましたが、「湯シャン」という言葉を聞かれたこと、ありますか?最近では、あちこちで聞くようになりました。あるいはネットでもよく見かけます。薄毛も初期の段階では、育毛剤に頼ったり、シャンプーを育毛シャンプーに替えたりするより、効果的かもしれません。

私は、ずっとシャンプー派でしたが、湯シャンを試してみました。なんでも自分自身で試すのが好きなんです。正直な感想を述べますと、4日目ぐらいまではけっこうかゆかったんですが、それ以降は、かゆみもでませんでした。

慣れるまでは少し違和感

湯シャンについてよく言われることですが、初めの1週間ぐらいは、べたつき感が避けられませんが、その後は、そういう感じもなくなります。タモリさんや、福山雅治さんなどが湯シャンをされているようです。この二人は、湯シャンを世の中に広めてくれた立役者だとまで言われています。

しかし、個人的感想を正直に述べさせていただきますと、シャンプー洗髪に比べて、サラサラ感、フワフワ感は乏しい気がします。もともとくせ毛なので、絡まったような、ベタッとした感じがして、10日でやめてしまいました。合う人と合わない人がいるようです。

湯シャンをずっと続けておられる方の言葉を借りますと、湯シャンは、半年から3年続けると、ベタッとした感じもなくなってくるそうです。なにしろ、生まれてこの方、洗髪といえばシャンプーを使ってきたわけですから、慣れという面もあります。

湯シャンも選択肢のひとつ

髪の毛が長く、フワフワサラサラ感をお望みの女性より、髪の毛が短く、「薄毛予防のほうが大事」と考える男性には、お湯だけで洗う湯シャンも選択肢の一つとして考えられてもいいかと思います。

現在の私の状況をご報告させていただきますと、湯シャン独特の洗い上がり感は好きではありませんでしたが、やはり、髪の毛のことを考えて、基本、お湯だけで洗っています。そして、3日に1度、自分で作ったシャンプーで洗っています。結果は、以前に比べて明らかに抜け毛は減っています。

もしシャンプーを利用するならアミノ酸系

お湯だけで洗う湯シャンをお勧めしてきましたが、それとは反対の指導をされる皮膚科の先生もいらっしゃいます。これもありかなと思っています。実際、生まれてこの方、シャンプーだけを使ってきたわけですから、そういう人たちは、皮脂腺が発達しているのです。

そういう人たちにとって、湯シャンは、あまり気持ちがいいものではないのも、正直な気持ちです。たとえ、一時的なものであってもです。しかし、慣れとはすごいもので、1ヶ月もすれば、皮脂腺も過度に皮脂を出さなくなり、ベタベタした不快感は少なくなります。

アミノ酸系界面活性剤配合のシャンプーとは?

とはいえ、湯シャンには踏み切れないという方には、アミノ酸系界面活性剤配合のシャンプーをお勧めします。石油系界面活性剤配合のシャンプーに比べると、格段にいいはずです。当院にも、頭の痒さを主訴とする患者さんが来られます。

石油系界面活性剤配合のシャンプーが原因

石油系界面活性剤配合のシャンプーが原因だと考え、私の作ったアミノ酸系界面活性剤配合のシャンプーを使ってもらいます。そうしていただくと、どうでしょう?かゆみはおさまり、明らかに抜け毛も改善されました。

ここにもひとつだけ問題があって、私のシャンプーには、プラセンタ、漢方生薬、ハーブなどが入っているため、たまにそれらにかぶれる方もおられます。そういう方を除けば、抜け毛が改善したという方が90%を越えます。

今、私は、このシャンプーを使っていますが、頭だけでなく、シャンプーの泡で、ついでに顔も洗っています。えっ!?顔もですか?と驚かれたかもしれませんが、アミノ酸系シャンプーは、洗顔をしても、硫酸系シャンプーのようにヌルヌル感がないので、安心です。

かゆみにも影響する

アミノ酸系シャンプーだけで、リンスやトリートメントのいらない、サラサラのきれいな髪になります。髪の毛に与えるダメージもないです。実際、私の後頭部の頑固な湿疹は、このシャンプーのおかげで、完治し、おまけに抜け毛も改善しました。

ただし、私の作ったシャンプーを買ってほしいから書いているわけじゃないです。アミノ酸系界面活性剤配合のシャンプーなら、私のものに限らず、あなたの髪の毛にとって、費用対効果が認められるはずです。

きっと、あなたの髪の毛にあったシャンプーが見つかるはずです。アミノ酸成分には、ウラロイルメチルアラニンNaや、ココイルグルタミン酸Naなどがあるので、製品の裏にある成分表をチェックしてみてください。

注意すべき成分

逆に、あなたの髪の毛にとって有害な石油系界面活性剤の名前を挙げておきます。これまた、製品の成分表でご確認ください。

  • スルホン酸ナトリウム
  • キシレンスル酸アンモニウム
  • パレス-3硫酸ナトリウム
  • バレス-3硫酸アンモニウム
  • ラウリル硫酸ナトリウム(ドジシル硫酸ナトリウム)
  • ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウリル硫酸ナトリウム(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩)
  • ラウリル硫酸アンモニウム

以上リストアップした成分は、洗浄力アップに力を発揮します。これらによって、洗浄力が強力なシャンプーを安く大量に作ることができますので、ほとんどのシャンプーに入っていると思っていいと思います。高価なシャンプーにさえ、入っている場合がありますので、成分表チェックをお忘れなく!

浴室のシャンプーをチェックしてみてください。もし、これらが入っているようなら、思い切って処分して、買い替える方がいいと思います。

石油系界面活性剤がなぜ薄毛を引き起こすのか

何度も、石油系界面活性剤の危険性について述べてきました。石油系界面活性剤は、強力な洗浄力を持ち、それはたんぱく質を分解する作用が強いということを意味します。つまり、コラーゲンやそれを支えているエラスチンに大きな影響を与えるのです。

石油系界面活性剤が入っているシャンプーの使用は、たるみや抜け毛を引き起こす原因になります。皮膚科医としては、避けていただきたい化学物質の筆頭です。

ラウレス硫酸ナトリウム/アンモニウム

一番気を付けていただきたいのは、「ラウレス硫酸ナトリウム/アンモニウム」です。これは、とても洗浄力が強いのですが、それと比例するように、刺激も強いものです。前述しましたように、硫酸は、皮膚を溶かす力を持つ化学物質ですし、経皮吸収されますので、たとえ微量であっても、有害です。

今、世間では、シャンプーにシリコンが入っているか、ノンシリコンかが、シャンプーを選ぶときの一つの基準のように語られています。しかし、皮膚科医の立場からすれば、そのことよりも、石油系界面活性剤が入っているか否かが、シャンプーの選択基準にしていただきたいと思います。

経皮吸収

経皮吸収というのは、単に皮膚からだけでなく、毛穴や頭皮からも吸収されるということです。だから、化粧品に限らず、シャンプーなど直接、肌につけるものは気を付けましょう。体によい成分が入った、硫酸系界面活性剤が入っていないシャンプーを選ぶべきです。そうすれば、リンスやトリートメントに頼る必要もなくなります。

アトピー性皮膚炎の治療には、必ずしもステロイドが配合されている必要はありません。上質な化粧品やせっけんなら、アトピー性皮膚炎は改善します。アトピー性皮膚炎が、私の作ったせっけんで改善した経過については、学会で発表させていただきました。

良質なシャンプーは、想像を越えた結果を得ることができました。そのようななシャンプーだと、リンスやコンディショナーを必要としません。もし、それらを使わなければ、髪の毛がごわごわするようならば、そのシャンプーは、皮膚科医としては、お勧めできません。

抜け毛が減ればよい

薄毛が改善するとはどういうことでしょう?発毛、育毛しなくても、抜け毛が減ればよいのです。抜け毛を減らすために、外側からできることは、頭皮にダメージを与えないことです。

頭皮を傷めないためにできることは、化学物質を排除してその影響を取り除くことです。そのためには、湯シャンや、石油系界面活性剤、とりわけ硫酸系界面活性剤が入っていない良質のシャンプーを使う、シャワーに塩素除去ノズルをつける、ヘアトニックや、毛染め、パーマをなるべく避けるなど、できることはいっぱいあります。

手荒れで来院される方の大半は、手洗いの頻度が高いです。同様に、頭皮を清潔にしすぎるのも、抜け毛の原因になります。洗いすぎて、抜け毛が進行し、それへの対処として、育毛剤を使い、それにかぶれて、さらに抜け毛が増えるなんてことになったら、笑えません。



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