「セックスをしないとハゲる」、一見ふざけているようにも思われがちなこの言葉ですが、実はまったく見当違いなことでもなかったのです。特にこれは女性の薄毛に影響しているのです。ここではセックスレスが薄毛の原因となるということについて述べていきたいと思います。
もくじ
山さん大手エステチェーン２社にて店舗開発の責任者として200店舗以上の出店業務を担当。美容業界専門行政書士・AJESTHE美肌エキスパート(日本エステティック協会)
小池現役看護師 自分の体に強いコンプレックスを感じ、各種二重整形を始め様々な整形術・ダイエットを行った経験を持つFAGAに関係する？セックスすると出るホルモン
エストロゲンの分泌
心身のつながりをもたらすセックスをすると女性は女性ホルモン「エストロゲン」を分泌します。このエストロゲンが分泌されると女性の体は丸みを帯びて美しくなり、肌や髪の毛などへの美容への影響も大きく与えるのです。
エストロゲンが与える影響
エストロゲンは髪の毛の発育に深く関係しています。エストロゲンが分泌されると髪の毛は太く強くなります。色艶も出ますし、髪の毛にハリがでてきます。また髪の毛が抜けていったりする休止期を短くして、髪の毛が生える成長期を伸ばす働きがあり、それによって抜け毛が減り、発毛する、髪の毛が伸びる、という期間が増えます。
逆にこのエストロゲンの分泌が減少してくると髪の毛が弱く、細くなっていき、髪の毛の休止期が長くなるために抜け毛が増えます。エストロゲンが分泌されなくなる理由としてはセックスレスや運動不足、無理なダイエットなどによるホルモンバランスの乱れ、更年期に突入することでの急激な女性ホルモンの減少などが考えられます。
女性ホルモン(エストロゲン＆プロゲステロン)と薄毛の関係
女性ホルモンは、上述のエストロゲンの他にプロゲステロンがあります。このエストロゲンとプロゲステロンは車輪の両輪にのように交互に分泌を繰り返し、女性の半生を支えています。ここでは、女性ホルモンと薄毛の関係について解説します。
薄毛に関係大！エストロゲンは美のホルモン
エストロゲンと薄毛の関係ですが、エストロゲンは美のホルモンと言われるように、卵胞ホルモンといって、女性の思春期から閉経まで分泌される女性ホルモンです。女性の妊娠前の美を司るホルモンと言って好い程、女性の美に直接関わっております。肌のうるおいを保つ、胸の発達を促す、髪にツヤを与えるといったように。女性のイメージをダイレクトに作り出すホルモンがエストロゲンです。
この他にも、卵胞を成熟させる、代謝促進、骨を強くする、血管を強くするなど、女性のビューティ＆ヘルス双方に重要な役割を果たしているのがエストロゲンです。当然、エストロゲンの分泌が減ったり、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れると、女性の美の象徴である黒髪に大きく影響が現れます。
セックスレスと女性ホルモンの関係
もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンは、黄体ホルモンと言われ、妊娠や出産に関わる働きを担うホルモンがプロゲステロンです。この為、エストロゲンの分泌が減る排卵期以降の黄体期に分泌される女性ホルモンになります。プロゲステロンの役割としては、体温を上げて妊娠状態をキープする、乳腺を発達させる、体内の水分量の調節、食欲と睡眠を促す、などがあります。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、ともに脳の視床下部の指令により、卵巣から分泌されます。子宮から分泌されると思っている男性も多いようですが、セックスレスやSEXのし過ぎで、ダイレクトに女性ホルモンが増えたり減ったりすることは殆どありません。因みに女性ホルモンはエストロゲン＆プロゲステロン合わせても女性の一生でティースプーン1杯ほどしか分泌されません。
エストロゲンより先にプロゲステロンの方が更年期にさしかかると、分泌が急激に減少していき、エストロゲンとともに卵巣からの分泌が止まり、やがて閉経を向かえます。しかし、エストロゲンに関しては、ごくわずかですが閉経後も副腎から同様のホルモンの分泌は継続されます。これが、閉経後の女性が急激な薄毛やハゲにならない要因にもなっております。
FAGAに関係する？セックスレスな独身女性には薄毛が多い？
30代後半で薄毛になっていく女性
既婚で配偶者と定期的にセックスをしている女性と、独身で長期間セックスレスな女性でははっきりと髪の毛に与える影響は研究結果として出ています。やはり定期的にセックスをしている女性にはエストロゲンが分泌されているために薄毛は少なかったのです。逆に30代後半以上の年齢の女性で独身で彼氏もいない場合には薄毛が多くなっているのです。
女性らしさも薄毛に影響する
定期的にオナニーやセックスをしていると自律神経が刺激され、興奮物質が分泌されることで薄毛や抜け毛を防ぐことができます。また、「女性らしさ」（例えば彼女として、妻として、母として）を意識している女性にはオキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンは薄毛や抜け毛の原因となる精神的なストレスや自律神経の乱れを鎮めていくという働きがあります。
つまり恋愛や結婚、出産、育児、配偶者との生活などを通して女性らしさを意識している女性は髪の毛に良い影響を与えていると言えるのです。
女性ホルモンとsex＆FAGAの関係
上でも触れているように、女性ホルモンのエストロゲンが大量に分泌されて女性の頭髪を作っている訳ではありませんので、女性のセックスレスや淫乱が脱毛症に繋がる可能性は低いようです。では、女性ホルモン(エストロゲン)と女性の男性型脱毛症であるFAGA関係はどのようになっているのでしょうか。
女性の男性型脱毛症(FAGA)は何故起こる
男性のようにバリバリ働くキャリア女性が増えて来たことにより、若い女性でも『オス化』が起こっていると言われるようになりました。これは、女性も極微量ですが、男性ホルモンであるテストステロンが分泌されています。仕事でストレスが溜まり、生活が不規則になり睡眠不足になったり、生理休暇を取らない女性が増えており、女性ホルモンのバランスが乱れて、相対的に男性ホルモン(テストステロン)の分泌が増えると、体毛が濃くなったり、顔の産毛が男性のヒゲのように太くなってしまう女性もいます。
では、この男性ホルモンの分泌と女性ホルモンの乱れがダイレクトに女性の男性型脱毛症に繋がるかは、男性のAGAも究明されていない部分も多く、女性のFAGAの研究は始まったばかりのため、今後の臨床データの蓄積を待つしかないようです。
FAGAとセックスレスは関係する?結論は？
女性らしさを意識するということが減ってくるとエストロゲンやオキシトシンなどの女性ホルモンの分泌が減少していき、結果としては髪の毛の発育に悪い影響を与えることになる可能性があります。セックスレスが薄毛につながると言い切ることは難しいかと思いますが、セックスと女性ホルモン関係から考えると、あながち無関係ではないようです。
