AGA治療を行ってくれる場所というと大きく二種類に分かれます。比較的以前からある「皮膚科」と「AGAクリニック」です。皮膚科による診療では基本的には薄毛や脱毛を止める、現状維持を目標としての治療になりますので、脱毛予防のプロペシアによる単剤処方になります。
それに対してAGAクリニックでは専門の薬、器具を使っての脱毛防止、と「発毛」「育毛」を行う点が大きく違います。ここではそのメリット、デメリットについてを紹介していきたいと思います。
もくじ


AGA専用クリニックのメリット
専用薬の使用
AGA専門クリニックでは、プロペシアだけでなく、それぞれのクリニックオリジナルの育毛剤や発毛剤を処方しているところが多くあります。例えば市販されているシャンプーには汚れ落としの成分として石油合成でできていたり、頭皮にダメージを与えるものも少なくありません。しかしこういった専門クリニックで処方されるシャンプーなどは、天然の植物ヤシ、馬油、大豆などをベースにしているものが多く、頭皮や頭髪に与えるダメージが少なくなるように作られています。
錠剤型の補助食品を見ても、髪に良いとされる必須ミネラル、植物性タンパク質、キチン・キトサン、ビタミン、カルシウムなどの栄養素で構成されているものを処方し、髪にも体にも良いものばかりです。しかも副作用の心配もありません。
専門器具を使っての治療
最近AGA専門クリニックでは色々な器具を使って頭皮の状態を調べてくれます。サーモグラフィーを使って頭皮の温度を測ると頭髪にとって適切な温度になっているかどうかがわかります。薄毛、脱毛に悩む人はたいてい温度が低めであることがわかっています。
また、マイクロスコープを使って頭皮を調べると、頭皮が荒れている、かぶれている、生え際に何か問題があるといったことがわかります。拡大写真を撮って説明してくれる場合もあるでしょう。そしてこれは完全に希望制になりますが、AGA遺伝子検査をしてくれるクリニックもあります。「ハゲは遺伝する」ということを遺伝子的に解明するわけです。こういったことは一般的な皮膚科ではまず行ってはくれません。
AGA専用クリニックのデメリット
料金が高い
まずは料金のことがあげられます。とにかくAGA治療は保険適用外なので高額になりがちです。専門クリニックでは最新の器具を使ったり、オリジナルの処方薬やシャンプー、トリートメントなどが数万円かかります。他にも頭皮に髪の毛の成長因子を注入するような施術になると5万円前後、最近話題のHARG療法だと10万円以上かかることもあります。
継続治療が大変
最新のクリニックは日本中どこにでもあるわけではなく、東京、名古屋、大阪などの都市部に集中しています。そしてAGA治療は1回行ったら終わりというものではありません。何週間、何か月間も通い続けなければ効果が出てこないものです。家の近くになかったならば時間的にも、費用的にも継続していくのは大変になるかもしれません。
AGA専用クリニックのメリット・デメリットまとめ
AGAクリニックのメリットとデメリットをご紹介しましたが、昨今の医療の進歩と薬の認可に伴い、AGAが原因の薄毛に対しては、内服薬と外用薬または注入治療により、かなりの確率で進行をストップさせ、生やすというところまで行うことができるようになっています。
それでもダメな方は自毛植毛を行うことでかなり薄毛をカバーすることが可能です。かつてこのような医療技術がなかった時代には、育毛サロンや、増毛、カツラなどでの対応が主流でしたが、現代では、AGAクリニックに行くことで、もっと確実な目に見える効果を得ることが可能となっています。
ただし、効果があるのはAGA(男性型脱毛症)のみですので、その薄毛が本当にAGAかどうかを、判断する必要があります。その判断は、AGAクリニックの無料カウンセリングで行ってくれることがほとんどですので、育毛サロンや、増毛、カツラなどに行く前に一度無料カウンセリングを受けてみることをお勧めします。