医師監修「タバコとお酒の薄毛やAGAへの影響とは?」

あらなみクリニック院長(慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師)でありAGAに関する書籍の著者でいらっしゃる荒浪先生にAGA・薄毛・若ハゲに関するお話をお伺いしました。

遺伝以外の薄毛になる原因は、何度も申し上げているように、睡眠不足、ストレス、生活リズムの変調、アンバランスな食事のほかに、さらに悪い影響を与えるものが、喫煙と度を越す飲酒です。今回はそれらの2つの行動についてAGAや薄毛とどれくらい関係があるのかお話したいと思います。

AGA薄毛予防:タバコは薄毛を促進するのか?

 タバコのパッケージに書いてある注意書きを読むまでもなく、喫煙は。健康にとって何一ついいことはありません。もちろん、髪の毛にとっても大敵です。患者さんの中には、禁煙で薄毛がよくなったという方もおられます。薄毛が改善して、健康にもよいなら、タバコを続けている意味はありません。

ニコチンは頭皮への血流を妨げる

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血流を悪くします。これは、もちろん、発毛にとっては良くないことです。毛母細胞に血流によって運ばれるはずの栄養が届かないのですから。さらに、ニコチンは、血流を促進するビタミンEまで壊します。

抜け毛の原因物資DHTが増加する

ハーバード大学の研究によりますと、喫煙によって、テストステロンやDHTが増加することがわかっています。それらは、薄毛、抜け毛の原因になるものです。そのうえ、喫煙によって、毛が育つのに必要なアミノ酸が減ってしまいます。

禁煙のストレス<タバコの害

喫煙者に、髪の毛のためにも禁煙するよう勧めると、「禁煙のストレスでハケるかも?」みたいなことを言われることがあります。これは、喫煙者の勝手な論理、屁理屈です。本当に薄毛を改善したいと思うなら、きっぱり禁煙するべきです。どんな食事制限や、運動や、サプリメントより、効果的です。

AGA薄毛予防:お酒のアルコールの影響

飲酒、とりわけ度を越す飲酒も、薄毛の原因の一つです。タバコとは違って、アルコール自体が髪の毛に悪いというのではなく、本来なら髪の毛を構成するたんぱく質を作るはずの肝臓が、アルコール分解に忙しく、髪の毛のためのたんぱく質を作る余力がなくなることです。

ビオチンの不足が抜け毛や白髪を生む

また、飲酒は、脂肪、糖質、たんぱく質の代謝に関係しているビオチン(ビタミンH)を消費するので、適度な飲酒、度を越さない飲酒が望まれます。楽しい会話をアテに、気持ちがゆったりなるぐらいの量をいただくのならいいのですが、過度な飲酒は、ビオチンの不足を招き、それは結局、抜け毛や白髪に導きます。

AGA薄毛予防:塩辛いものの食べすぎも老化を早める

他に髪の毛に良くない食べものはあるでしょうか?気になるものをあげておきます。塩辛いものの食べすぎは、肝臓を傷め、老化を速めます。そして、脱毛を速めてしまうかもしれないです。また、毛髪の主成分であるたんぱく質も、肉より低脂肪で消化のいい魚で摂る方が、日本人にはあっています。

緑黄色野菜を摂取するべき理由

毛乳頭は、毛髪の元となる毛母細胞の増殖を制御し、さらに、老化に導く「活性酸素」が溜まりやすいところでもあります。どうすればそれを防ぐことができるでしょうか?緑黄色野菜の摂取が効果的です。食事の際には、意識して緑黄色野菜を摂るようにしましょう。

ミネラルの重要性

毛母細胞でたんぱく質の合成に関与する酵素に含まれているのが、鉄、亜鉛、銅、マグネシウムなどのミネラルです。これらは、微量しか必要としませんが、その微量が不足すると、たとえ、ビタミンや栄養素が十分でも、酵素は働かないのです。

特に亜鉛が不足しがち

中でも、亜鉛は、性機能に大きく関与するので、「セックスミネラル」と呼ばれています。また同様に、5αリダクターゼの活動を邪魔し、テストステロンがDHTに変わるのを防ぐとも言われていまので、髪の毛にとって重要です。

肉や魚、穀物など、なかでもカキ、レバー、ウナギ、納豆、アーモンドに、亜鉛は多量に含まれています。しかし、ミネラルは栄養的に必須ですが、そればかりを多量に摂取する必要はありません。すべての食品にも言えることですが、ミネラルにとどまらず、ビタミンなどを多く含む野菜、果物などバランスよく摂ることが大切です。

腸内細菌を整える

最近、「腸内細菌」という言葉をあちこちで聞くようになったと思いますが、腸内細菌の重要性が認識されてきた証拠です。腸内細菌は、自律神経にまで影響を及ぼすことがわかっています。髪の毛と栄養のことを考えると、やはり、我々日本人の腸内細菌にベストな食べ物は、結局、和食ということになると思います。

以上、喫煙、アルコールそして食べ物についてご説明させていただきました。