無謀なダイエットによる栄養不足は体だけでなく髪にもダメージを与えることはすでに多くの人に知られています。しかし、過度の「高タンパク、高カロリー」の食事も決して髪には良い影響を与えません。特に最近ではコンビニやファストフードなどで食事をする人が増えてきています。ここではそういった食生活が髪の毛に与える影響について述べていきたいと思います。
もくじ
食生活がAGAや薄毛に影響?!バランスの悪い食事が髪の毛に与える影響
病気からの抜け毛
肉やバターに代表される動物性タンパク質、脂肪は非常に高タンパク質、高カロリーであり動脈硬化、心臓病、高血圧、肥満などの大きな要因であると言われています。心臓病や高血圧、動脈硬化といったいわば血管に関する病気は脂肪酸が血管に付着し、血液を汚して血流を滞らせることによって起こります。それが髪の毛を作る毛母細胞に影響を及ぼすのです。
栄養が滞り、細胞が増殖機能をストップさせれば髪の毛の老化も早まるのが当然のことです。さらに有害物質は体に蓄積され、内臓の諸器官を形成する細胞に悪影響を与えるのです。内臓器官に故障があれば髪の毛にもダメージを与えるのです。
縮れ毛の発生
内臓器官からのダメージの影響と考えられているのが、かつては日本人に少ないと言われてきた「縮れ毛」です。縮れ毛はいわゆる委縮毛とも呼ばれるもので、直毛とは形態的に毛根部から違っており、くるりと丸まっています。
インスタント食品やコンビニでの食事などが増えてきた時期を境にして、突然変異奇形細胞という異常な細胞を持つ若者が増えました。そしてその若者に共通しているのが委縮毛、つまり縮れ毛なのです。この縮れ毛は早い段階での薄毛や抜け毛につながります。
食生活がAGAや薄毛に影響?!髪に良い食事・悪い食事
植物性脂肪
植物性の脂肪は不飽和脂肪酸がほとんどを占め、状態は液状です。しかしポイントは形状ではなく、働きにあります。不飽和脂肪酸のひとつである、αリノレン酸は血液中のコレステロールと結びついて胆汁となり、やがて排泄されます。つまりコレステロールを除去して血液の凝固を防ぎ、血液中の中性脂肪を減らしてくれる働きがあるのです。また、植物性のリノール酸には動脈硬化を防ぐ働きがあると認められています。
野菜を多く摂る
これは当たり前のようですが、やはり野菜は重要です。食物繊維はコレステロールや有害物質を体外に排出する働きがあります。カロチンは皮膚や粘膜を丈夫にするほか、脂質の酸化を防ぎ、活性酸素を無害化する効果があります。そのほか、ビタミンC、ビタミンB、カリウム、カルシウムなど体の健康はもちろんですが、髪の毛の発育に影響するものばかりです。
ナトリウムの取り過ぎは危険
ナトリウムは皮膚炎を起こして頭皮を荒れさせたり、髪の発育のもとである毛乳頭細胞の活性を妨げるとされています。ナトリウムは食卓塩やコンビニ弁当の添加物として多く含まれています。購入する際には注意しましょう。
バランスのいい食事でもAGAや薄毛の進行を止めるのは難しい
「バランスの良い食事が大切」ということ自体は子供でも知っているかと思いますが、それを実行するのはなかなか大変です。ただ、摂取する食物はそのまま体をつくる一部となります。もちろん髪の毛にもなります。なので、やはり体の一部(頭皮)に元気を取り戻すには、健康な体も大切です。
ただし、現代の医療では、AGAによる薄毛の進行は、そのほとんどが男性ホルモンによる影響だと言われています。
そのため、AGAが進行しているときに「バランスの良い食事が大切」を始めたからと言って基本的にはAGAの進行は止まりません。
AGAによる脱毛の場合は、毛根が完全に死んでしまった場合現代の医療では生やすことは難しいため、「バランスの良い食事が大切」するかどうかを気にするよりも、とにかく早期にAGA専門病院に受診して、薄毛の進行をストップさせるための内服薬を服用することが何よりも重要です。
これはAGAであった場合の話ですので、AGA以外の脱毛症や抜け毛は、ストレスや、体の健康状態、頭皮の状況などと関わってくる場合があります。
自分の薄毛がAGAの進行によるものなのか、それとも別の脱毛症なのか判断することは一般の病院では難しい場合がありますが、AGA専門病院では、ほとんどが無料のカウンセリングでその判断をしてくれるので、育毛剤や育毛サロン、増毛などで無駄な出費をする前に、できるだけ早くAGA専門病院にカウンセリングに行くことをおすすめします。