毛穴がつまると薄毛抜け毛が増えるのは本当かという質問があれば、結論から言えば「AGAによる薄毛とはほぼ関係ない」ということになります。
頭皮の皮脂は頭皮を保護するためにも必要なものなので、界面活性剤を使用したシャンプーで洗髪し皮脂を除去しても、男性ホルモンが原因のAGA(男性型脱毛症)の進行を止めることはできません。また皮脂を除去しすぎると、頭皮がカサカサになり、かゆみやフケ症になる恐れもあります。
ただし、頭皮の状況が100%影響がないというわけではありませんので、頭皮を健康に、衛生的に保つに越したことはありません。
もくじ
毛穴のつまりは薄毛やAGAに影響があるか|不衛生は良くない
まずフケや汚れが溜まって細菌の増殖に絶好の条件が整うことになってしまいます。体温のぬくもりや汗による適度な水分補給、そしてフケなどをエサにして細菌が大繁殖します。頭皮表面ではもちろんですが、フケや汚れは毛穴(毛孔)にも入り込み、毛穴をふさいで空気の出入りを止め、嫌気性細菌の絶好の繁殖条件がそろってしまうのです。
そこで繁殖する細菌は多種多様で、それゆえに様々なトラブルを起こします。毛母細胞にとっては劣悪な条件の上に皮膚そのものの炎症というオマケまでついてくることになります。
皮膚にも毛母細胞にも清潔であるほうが好ましいのは当然です。また、シャンプーの時に毛根に加えられる引っ張り抵抗が限度を超えると確かに髪は抜け落ちますが、健康毛であれば平均して1本の髪の毛で50gの引っ張り抵抗に耐える固着力を持っているからにはそうは簡単に抜けません。
むしろシャンプーで抜け落ちる髪の毛は休止期に入っているなどの何らかの原因がある毛です。そのために抜けるべくして抜けたのであり、シャンプーをしたから抜けたわけではありません。
毛穴のつまりは薄毛やAGAに影響があるか|シャンプーと毛穴のつまり
日々のシャンプーの注意点は、ただ髪の毛を清潔にするということだけではありません。地肌を綺麗にし、毛細血管の血流促進を行い、毛穴につまったホコリや皮脂などを取り除くためでもあるのです。そのためにしっかりと頭皮全体をもみほぐすように洗うことが重要で、爪を立てて頭皮を傷つけるようなことは避けなくてはいけません。そういった洗い方をしないと毛穴のつまりが取れないのです。
シャンプーで毛穴のつまりを取っておかなければ細菌が繁殖するだけではありません。その部分の細胞にもダメージを与えてしまい、それに不衛生による血行障害などが合わさってしまうと、弱くなった髪の毛は簡単に抜けていってしまう場合があります。
毛穴のつまりは薄毛やAGAに影響があるか|毛穴を解決してもAGAは進行する
毛穴のつまりを解決してもAGAの進行は止めることはできません。なぜならAGAは男性ホルモンによるものだからです。
ただ、基本的に頭皮は非常にデリケートな部分です。洗いすぎもいけませんが、洗わないのはもっといけません。一日一回程度、マッサージをするように洗髪することで余分な皮脂や汚れを取り除き、清潔な状態を保っていくことが望ましいでしょう。
AGAによる脱毛の場合は、医療行為による内服薬の服用や外用薬の利用以外では、効果的に薄毛の進行を止めることが出来ないので、とにかく早くAGA専門病院に受診して、薄毛の進行をストップさせるためのプロペシアなどの内服薬を服用することが何よりも先決です。