雨に濡れるとハゲる、さて、これは本当なのでしょうか、嘘なのでしょうか?こんなことが言われだしたのはおそらく雨といっても単純なものではなく「酸性雨」のことを指していると思われます。酸性のものだから髪に悪い、頭皮に悪いという判断でしょう。たしかにきつい酸性のものは頭皮には良くありません。ここでは雨に濡れることが薄毛につながるかどうかを検証していきたいと思います。
もくじ
酸性雨と薄毛の関係性
まず日本では強度の酸性雨は降らない
まず酸性雨に関してですが、日本ではそこまで強力な酸性雨は降りません。日本で降る酸性雨の酸性度合はせいぜいPH4~5程度です。これは人間の頭皮などの皮膚の酸性度合とほとんど同じです。もちろん酸性の雨が体や頭皮に良いかと言われれば良くはないでしょう。しかしそれが原因でハゲるかと言われれば、そこまでの力はないというのが答えになります。
というよりも酸性雨よりも酸性強度の強い温泉がいくつもあります。温泉に入ったからハゲるかという問題ですね。ハゲることはないと考えるはずです。酸性雨はそれよりも酸性度合が低いのですから、日本に降る酸性雨程度ではハゲないのです。
では雨に濡れることは薄毛には関係ないのか
雨に濡れたらハゲると言われていたのは酸性雨が問題ではないということがわかりました。ではどれだけ雨に濡れても薄毛には関係ないのでしょうか?いえ、実は問題があります。
雨に濡れている状態だと髪の毛はキューティクルを開いた無防備な状態になります。その状態だと髪は傷みやすく、頭皮もダメージを受けやすくなります。
また、雨には空気中のホコリや塵が多く含まれており、決してきれいな純水ではありません。無防備な状態の髪の毛にそのようなものが入ってくることになるので、結果として髪の毛や頭皮にダメージを与えることになっているのです。
濡れたままの状態が危険
決してキレイとは言えない雨水で濡れたままにしておくと、頭皮に雑菌が繁殖していきます。この雑菌の繫殖が抜け毛につながるのです。雨に濡れて湿度があり、頭皮の温度があり、空気に触れているために雑菌は急激に増えていきます。すると悪臭のもとにもなりますし、なにより抜け毛につながっていってしまうのです。
どうするのが正解なのか
まず雨ではハゲないという認識を改め、できるだけ雨水に打たれないようにしましょう。もし急な雨で濡れてしまったらできるだけ早く乾かすようにしましょう。外にいると乾かせないということもあるかもしれませんが、せめてタオルなどでしっかりと拭くくらいはしたいものです。
雨を避けてもAGAの進行は止まらない
結果としては、雨に打たれたことが直接的に薄毛になる原因とはなりません。日本の酸性雨程度ではいきなり抜け毛を促してしまうほどの強さではないからです。しかし、雨に濡れたままの状態にしておくと、雑菌が繁殖し、頭皮の衛生状態が悪化するので抜け毛につながることがあります。雨に濡れることは薄毛にはつながると言えるのです。
まだ薄毛が進行していない人にとっては、雨に当たることは注意した方がよさそうですが、現代の医療では、AGAによる薄毛の進行は、そのほとんどが男性ホルモンによる影響だと言われているため、すでにAGAが始まっている人にとっては、雨を避けたくらいでAGAの進行を止めることは難しいでしょう。
AGAによる脱毛の場合は、毛根が完全に死んでしまった場合現代の医療では生やすことは難しいため、脂肪分の摂取を控えるかを気にするよりも、とにかく早期にAGA専門病院に受診して、薄毛の進行をストップさせるための内服薬を服用することが何よりも重要です。
自分の薄毛がAGAの進行によるものなのか、それとも別の脱毛症なのか判断することは一般の病院では難しい場合がありますが、AGA専門病院では、ほとんどが無料のカウンセリングでその判断をしてくれるので、育毛剤や育毛サロン、増毛などで無駄な出費をする前に、できるだけ早くAGA専門病院にカウンセリングに行くことをおすすめします。