プロペシアと並んでAGA治療の一般的な薬となっているのがザガーロです。ザガーロは、プロペシアと同じく前立腺疾患の治療薬として開発されましたが、薄毛治療にも効果が見られたことからAGA治療に使用されることになったものです。
使用方法などはプロペシアと似ている部分もあります。日本で認可を受けたのが2015年、発売が2016年からですので、まだ知られるようになって間がないものではありますが、すでに日本でも多く使用されはじめています。
もくじ
プロペシアとの比較
5aリダクターゼに関して
髪の毛の発育の阻害になるものとしてジヒドロテストステロンがあります。男性ホルモンは5aリダクターゼという酵素の働きによってジヒドロテストステロン(DHT)に変わります。プロペシアはこの5aリダクターゼのⅡ型を抑制する働きがあるためにAGA治療薬として使用されるようになりました。
しかしこのザガーロは5aリダクターゼのⅡ型だけでなく、Ⅰ型の働きも抑制するのです。そのためにその効果はプロペシアよりもあるという検証結果も出ているほどです。その他、男性にしか効果がないことや、いくつかの副作用があるという点はプロペシアと同様です。
プロペシアよりも高い効果
どちらもAGA治療に使用されるものですが、一部の研究ではその効果はプロペシアよりも高いとされています。これはプロペシア1mmとザガーロ0.5mmという基本的な使用量で検証実験が行われた結果、毛髪の太さの平均では1.45倍。増毛平均では1.6倍の良い結果がザガーロの方にでているからです。
ザガーロの使用について
ザガーロの副作用
ザガーロを服用することで、副作用が起こることがあります。少数ではありますが頭痛や腹痛、吐き気やめまいなどが起こっています。しかし約1年にわたる長期投薬の結果、もっとも多かった副作用は性機能不全です。勃起不全、性欲減退、精液減少が使用した人の10%~17%ほどで見られています。
使用注意
ザガーロを使用する際はいくつかの注意点があります。まず購入に関してですが、あらゆる医療機関で保険適用外になりますので、高額な出費が必要となります。また、市販されているものではないために、成分が入っている偽物も発見されています。信頼できる医療機関で処方してもらうようにしましょう。
また、主な注意事項としては、
- 未成年者は使用できない
- 女性は使用できない
- 特に妊婦がザガーロの成分に触れると男性胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性がある
- 服用中は献血は禁止
- 服用を止めても6か月は献血禁止
といったものがあります。
結論
性機能不全などの副作用があるもののザガーロは高い使用効果があるとして、これからAGA治療薬として中心になっていくことが期待されている薬です。プロペシアと同じく、長期的に服用することで効果が発生するものですので、最低でも6か月使用してみて、それでもまったく効果が実感できない場合には服用中止を考えましょう。