AGA治療薬として有名なものにミノキシジルがあります。アメリカではロゲイン、日本ではリアップの名前で多くの人に知られている発毛剤です。
プロペシアはもともとは前立腺疾患の薬として開発されましたが、ミノキシジルは高血圧症の治療薬として開発されました。服用した際に副作用として体毛が濃くなるということから発毛剤に転用されることになりました。
もくじ
薄毛・AGA対策に良い?!ミノキシジルとは
その成分に関して
ミノキシジルは肝臓や毛包の外毛根鞘に存在するミノキシジルフォトランスフェラーゼという酵素によって硫酸ミノキシジルに変換されたのちに作用すると考えられています。
ミノキシジルは細胞のカリウムチャンネルというタンパク質に働いて血管を拡張させ、その作用によって発毛が促進すると予想されています。血管拡張作用だけなら市販の育毛剤に配合されている多くの物質に認められますが、ミノキシジルには他にも多くの作用があるとされています。
一つは血管の新生を促す血管内皮増殖因子(VEGF)という物質の合成を促進することです。毛周期の成長期に毛包組織が再生・伸長するのに伴い、周囲の毛細血管も発達します。毛髪は3日で1mmも伸びるので、多量の栄養分やエネルギーが必要となります。それらを供給する血管や血液量が足りなければ当然毛髪の伸長は妨げられてしまうことになるのです。
5aリダクターゼとの関連
また5aリダクターゼなどの活性にも影響を与えるようです。5aリダクターゼが活性化することは毛髪の成長に悪影響を及ぼします。しかしミノキシジルは他の酵素とのバランスを変えてしまうことで、結果として薄毛を止めるという良い結果につなげているのです。このあたりはミノキシジルが持っている因子の多種性が影響していると考えられています。
薄毛・AGA対策に良い?!ミノキシジルの使用について
ミノキシジルの入手
ミノキシジルはプロペシアと違って大衆薬です。そのため市販されており、容易に手に入れることができます。とはいえ、内服するものは医師の処方を受けてから使用方法や使用量を確認して使用するほうが良いでしょう。リアップのように外用薬は薬局で売っていますので、使用上の注意をよく読んで利用しましょう。
副作用
実はミノキシジルの成分が入ったリアップを使用している人のだれもが継続的に使用しているわけではありません。それはミノキシジルの副作用によるものです。まず副作用として非常に多くの声が寄せられているのが痒み、かぶれです。
中にはその度合いが激しすぎて頭皮が赤く荒れてしまい、激痛に悩まされる人もいます。個人差がありますが、何回か使用して合わないと感じたら使用を中止しましょう。また、もともとが高血圧症の薬であったため、血圧低下をもたらすことがあります。
薄毛・AGA対策にミノキシジルは最適?!
非常に効果が高いとされているミノキシジルですが、副作用が認められるために使用する際には自分に合うか合わないかという判断が重要になってくるでしょう。