まず普通に「脂肪分を多く摂り過ぎていることが髪の毛にとって良いと思うか」と聞かれれば、悪いと思う、と答える人が圧倒的に多いでしょう。脂肪分が多すぎるというのは肥満にもつながりますし、健康上も悪そうだからです。そしてそのイメージはほぼ正解です。脂肪分を多く摂り過ぎていると薄毛につながります。今回は脂肪分と薄毛の関係性について述べていきます。
もくじ
脂肪分を多くとっているとAGAや薄毛に影響する?
脂肪分は必要か?
脂肪分や糖分はイメージは悪いものですが、それ自体が健康に害を及ぼすものではありません。糖分はエネルギー源になりますし、脂肪分は体のエネルギーを蓄えたり、ホルモンを分泌することで体調を整えたりしてくれるものです。つまり適量摂取することは健康上も髪の毛の発育に摂っても重要なことなのです。
よく無理なダイエットをして健康を害している人がいますが、無理なダイエットは髪の毛にもよくありません。代謝が悪くなったり、正しくホルモンが分泌されなくなるので、薄毛にもつながってしまうのです。
摂り過ぎると
しかし、なにごともやりすぎはいけません。脂肪分を取り過ぎると、体内で吸収、消化しきれずに蓄積されていきます。すると脂肪や皮脂が過剰に分泌されることになります。もちろん皮脂も適量は必要なのですが、その分泌量が多すぎると毛穴を塞いでいってしまいます。また、頭皮の衛生環境が悪くなっていき、アカがたまりやすくなったり、変にベタついたりするようになっていきます。
こうなると髪の毛にとってかなりのダメージになります。また、本来髪の毛は健康的に伸びていくときに余分な脂肪分や皮脂を一緒に外に押し出すという素晴らしい働きがあります。しかし、その髪の毛自体が少なくなってきたり、力強く伸びていかない人は、さらに余分な脂肪分や皮脂が外に出されずに溜まってしまうという悪循環が発生してしまうのです。
血管へのダメージ
たまにテレビなどで血液のサラサラ具合を調べるということをしています。健康な人は血液がサラサラと流れていき、太っている人・普段から脂肪分を多く摂り過ぎている人などは血液がドロドロしていて詰まりやすくなっています。
これは摂り過ぎた脂肪分が血管を傷つけ、血流を阻害していくことを意味しています。髪の毛にとっては常に安定して血液が流れ、栄養分が届けられるのが理想です。しかし脂肪分によって血管が収縮したり、傷つけられたりしていくと血流自体が悪くなり、栄養分が届きにくくなります。これも薄毛の原因になります。
脂肪分の摂取を控えても、AGAや薄毛の進行は止まらない
脂肪分も糖分と同じく、「適量摂取する」ことはむしろ体にとって必要なことです。しかし、摂り過ぎていくと、代謝の悪化、ホルモンの分泌不全、毛穴環境の悪化、脂肪分排出機能の低下、血管や血流への悪影響などを及ぼしていき、健康上悪いことはもちろんのこと、薄毛にもつながっていく可能性があります。
ただし、現代の医療では、AGAによる薄毛の進行は、そのほとんどが男性ホルモンによる影響だと言われています。そのため、AGAが進行しているときに脂肪分の摂取を控えたからと言って基本的にはAGAの進行は止まりません。
AGAによる脱毛の場合は、毛根が完全に死んでしまった場合現代の医療では生やすことは難しいため、脂肪分の摂取を控えるかを気にするよりも、とにかく早期にAGA専門病院に受診して、薄毛の進行をストップさせるための内服薬を服用することが何よりも重要です。
これはAGAであった場合の話ですので、AGA以外の脱毛症や抜け毛は、ストレスや、体の健康状態、頭皮の状況などと関わってくる場合があります。
自分の薄毛がAGAの進行によるものなのか、それとも別の脱毛症なのか判断することは一般の病院では難しい場合がありますが、AGA専門病院では、ほとんどが無料のカウンセリングでその判断をしてくれるので、育毛剤や育毛サロン、増毛などで無駄な出費をする前に、できるだけ早くAGA専門病院にカウンセリングに行くことをおすすめします。